ブリーダ―と呼ばれる者たち
ブリーダーと呼ばれる者たちには、大きく分けて次の3タイプが存在します。
親と子・兄弟・姉妹などの血縁関係がとても近いものどうしによる繁殖を言う。
(近親繁殖)
親となるものの良い点やタイプ(姿形を含む)の固定化を望む場合の繁殖法。
(父親と母親の祖先に同じ犬が入っている⇒クロスブリード)
良点としては、血縁関係が近いほど希望する形状・性質の固定度は高い。
欠点は、基となるものの固定度が強化される。
(遺伝的なマイナス要素の遺伝子を持つ確率は 高くなりる)
例: @体格の小型化
例: A生殖能力の低下
例: B抵抗力の低下
血縁関係などが違う系統どうしを掛け合せる繁殖方法を言う。
(異系繁殖)
5代祖までさかのぼり、共通の祖先の血が入らない組み合わせで行う。
(気性・体力などの底上げをする為に改善⇒マイナス面も現れやすい)
良点としては、雄・雌の両系統からの優性遺伝子を持つ事になる。
また、体格・病気への耐性などが強い。
欠点としては、生まれた子の性格・姿などのタイプが一定されない場合が多い。
欠点を直す為以外には繰り返して行う繁殖方法ではない。
親子・兄弟・姉妹以外の近親繁殖方法。(系統繁殖)
3〜5代祖に同一の祖を持つ同系統の組み合わせ。
(一方の親にのみ同じ血が複数入っている⇒クロスブリード)
良点としては、個体の持つ優れた形状・性質を強固なものにする。
欠点としては、欠陥も同時に強く固定される為にその欠陥を取り除く事が
非常に困難となる。
世間で言う(悪質ブリーダー)
(作出という言葉を使用し、ただ単に繁殖を繰り返し命を金銭に替える)
種の保存と向上・個体への愛情は無いなど、ブリーディングとは全くかけ離れた
(犬で言うと、仔犬製造機の如く仔犬を生ませて販売で金銭を稼ぎ出す輩)
愛犬の子供が欲しい・愛犬が雌犬である飼い主さんがなり易い。
(素人ブリーダー)
(種の保存の為でも金銭目的でも無く繁殖し、仔犬の処分に困るケースが多い)
知識も何も無いまま、ただ産ませてしまったような行為。
交配についての用語の説明
簡単に言うと血の濃さの事を表す。
インブリード(両親に同じ祖先を持つ繁殖法)をクロスブリードと表現する事もある。
ラインブリード(片親に同じ祖先が多数持つ繁殖法も含む:クロスラインブリード)は
母親系であれば有効だが、父親系であれば有効性は不明瞭であるとされる。
使用する種雄の系統と台雌の系統の相性が良い交配組み合わせ。
これは、作出される仔犬の性質・形状など全ての底上げが期待され、
インブリードによる欠点(悪影響)を減少させる期待が持てる繁殖法。
マイナス面を深く考えずに交配に使用できる手段。
注意:必ずしも劣勢遺伝の個体が生まれない訳ではありません。
配合理論では【奇跡の血量】が18.75%のインブリードは、
通常のインブリード と比べると優れた遺伝性を発揮し効果が高いと言われる。
しかし、犬に関しては必ずしも当てはまらず2倍の37.50%が【犬の奇跡の血量】
となるようである。(数年かけて研究した方がいます)
ここで、数十年の体験による事から日本犬に関しての「遺伝の分配率」を
大まかに記載したいと思います。(企業秘密の様なものなのですので)
● 母親の遺伝割合は、50%弱
・型・気性・体格の遺伝が強い。
● 父親の遺伝割合は、50%強
・性格・色素の遺伝が強い。
※ 許容範囲は8%以内に止めるのが必須。
※ 作出時の要チェックポイント
執筆中
血統の安定は交配後4代目からと言われます。
優秀な親だから優秀な子が生まれる訳ではありません。
「トンビがタカを生んだ」の如く、特良犬などの注目を浴びない個体が
今日の日本犬界の基となっている事を忘れずに作出して下さい。
執筆途中です
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